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《アスター》

お盆の切り花、小輪多花系も最近人気 連作を嫌う 特にオルトランなどでハモグリバエ/シンクイムシ予防。

《百日草》

キク科切り花の代表で名前のごとく暑さに強く開花期が長く秋まで咲き続ける。種が大きく直播きも可能。

《千日紅》

丈夫で長持ちする。切り花に最適だが、花壇用もあります。種に毛があるのでもんで蒔く。

《日々草》

千日紅と同じ長持ちする切り花。最近は花壇用の方が良く栽培されているようです。

《鶏頭》

とさか鶏頭、八千代鶏頭(矮性あり)、葉鶏頭と種類が豊富な切り花。種子は小粒だが作りやすい。

《ひまわり》

公園用、牧草などの大量に咲かせる品種やロシアなど2m以上になる品種を除けば、1m以下の品種が主流。 ひまわりは本来日長を感じて真夏しか咲きませんが、現在の品種はそのDNAを人為的に無効にしてあるので年中咲かせる ことができる品種(タキイのサンリッチ系)が主流です。花粉も出ません。種子も大きく直播きで簡単。畑も普通でよく大変 作りやすいです。種まき後最短2ヶ月で開花しますので超お勧めです。

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《コスモス》

秋しか咲かない性質を改良し、日長に関係なく栽培できるセンセーション。軸の太い切り花用のベルサイユ。 そしてお勧めなのがやはり秋咲の大輪コスモス。8月に蒔いて十分10月に開花します。少量の場合は育苗したり、肥料を やったりしてかわいがって栽培しますが、コスモスはほったらかしが基本。堆肥や石灰を与え耕すのは当たり前ですが、 良くならし、種を均一に振りまき、足で踏んでおくだけ。(土はかぶせません。踏んでおかないと発芽が悪くなります。)

《サルビア》

学校、公園の花壇の花の代表。切り戻しながら、晩秋まで途切れず花を咲かせ続けます。赤だけでなく、紫 もきれいです。コスモスや百日草と違い、育苗が必要ですがそれほど難しくありません。。

《マリーゴールド》

やはり学校、公園の花壇の代表。切り戻しながら、晩秋まで花を楽しめます。独特の臭いがありますが、 土の中の微生物でセンチュウを寄せ付けないので、連作障害回避やコンパニオンプランツとして有用です。背の高い 大輪の品種(抗センチュウ力が大きい)もありますが、小輪多花系が多いです。要育苗。ナメクジに注意。

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《朝顔、夕顔》

あんどんの鉢作り、最近のグリーンカーテンに最適です。特に夕顔は強勢で、夏の暑さになどに非常に強い。 夕顔の花を見たことがない方には超お勧め(一目惚れ間違いなし!)です。最大の注意点は硬実です。そのまま種まき しても芽が出ません。必ず傷をつけて蒔きましょう。浸漬処理はくれぐれも短時間で!傷付けの方が失敗がありません。

《松葉ボタン》

種子が小さく好光性なので、箱に土をかぶせずに蒔き、良く押さえておきます。不織布などをかけその上から 潅水して苗を作り、移植します。移植は割に簡単です。

《その他》

秋も蒔けるものもあります。直播きか、育苗が必要かを必ずチェックしましょう。肥料をやり過ぎるとダメなコスモス やポーチュラカなどもありますので、元肥の多少も要チェックです。ツリガネソウ、さくらそう、など開花までに長時間を要する 品種は梅雨や夏越しが大変です。苗を作る場所は涼しく、雨よけできるかを確認しましょう。

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《葉ボタン》

花というより、キャベツやケールです。7月~8月が適期で蒔き幅が狭いのが特徴。夏蒔きのキャベツと全く同様 なので、アブラナ科特有の害虫に注意。野菜と違いますので、オルトランなど粒状農薬で予防するのが効果的です。 低温期になって、窒素分が多いと色がつかないので、元肥中心。切り花系小輪種は肥料が多いと結球する場合もあります。

《キンギョソウ》

切り花が中心だが、矮性花壇用、八重系もあります。種子が特に小さいので育苗時、絶対に土をかぶせません。 松葉ボタンと同じ要領で結構です。移植後の栽培は簡単です。切り花にするときは早めに摘心しておくと豪華です。

《ゴデチャ》

切り花に最適。育苗して育てますが、水分が多いとヒョロヒョロと徒長します。摘心して株を張らせると丈夫になります。 あ!ゴデチャはあまり肥料をやりません。いや痩せ地の方がきれいな花が咲くみたいです。

《ストック》

切り花用が中心ですが矮性の花壇用もあります。専門的には一重を双葉の形で間引き八重にするのですが、 家庭では無視しても良いのでは?? 最大の特徴はアブラナ科であると言うことです。非常に作りやすいですが、虫が! 葉ボタンと同じく野菜ではありませんので農薬を重点的に使用しましょう。

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《スターチス》

苗をかって植えられる方が多いと思いますが育苗も簡単な切り花です。一株で何本もの切り花がとれます。 茎が硬く、花もカサカサしていてドライフラワーに最適です。冬の寒さに十分当てることが必要ですが、春先、多湿や肥料が 多すぎると病気になりますので過保護はダメです。

《スイトピー》

ルピナスも同じ、マメ科です。エンドウやソラマメと全く同じ性質です。元肥はほとんど要りません。日当たり が良いことが最も必要な条件です。切り花、花壇に向きます。種が大きく直播きで簡単です。が、硬実です。朝顔の 場合と全く同じ、傷をつけて蒔きましょう。また、暑さに弱いので10月、涼しくなって蒔きましょう。早蒔き厳禁。

《パンジー》

冬~早春の花壇の王様。ひと頃の人気もやや陰り気味だという人もいますが。当店の花種子の1/4を占めるくらい 需要が高いです。高温が苦手で、必ず育苗しなければならないので注意します。家庭では①種まきは清潔な種まき専用土 を使います。用土が悪く、立ち枯れ病などが発生しするとやり直しのために大幅に遅れることになります。②9月の十分 涼しくなってから種まき開始。開花期を早めるための高冷地育苗は別です。③覆土はしないかごくわずか・・・など。

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《クリサンセマム、デージー》

キク科の花壇用。種子は小さいが、種まき育苗は超簡単。学校、公園の花壇の定番。

《ポピー》

花壇用。必ずメーカーのはっきりしたものを使用してください。移植を嫌います。種子が小さいですが、直播きします。 直播きできないときは、ポットに直播きして、根を傷めないようにして移植します。

《れんげ、菜の花》

涼しくなってからまきましょう。広く蒔くときは土かぶせができないので必ずローラーを回すなど鎮圧します。

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秋に比べると断然少ないです。球根の中に花芽ができていないので、一般に小さな球根でも、硬くしまっていれば大丈夫。 球根を植えた後の温度、水分、栽培環境しだいで立派な花をつけます。

《グラジオラス》

アヤメ科。秋まきの春早咲き系もありますが、一般的には春蒔きです。お彼岸を越えた頃が露地蒔きの 開始時期です。蒔き時がずれると開花期もずれますので、融通が利きます。でも連作が嫌いなので、不便です。

《ダリア》

種子から育てる矮性の品種もありますが、一般的には背の高い切り花です。小輪種ほど多花性です。 最近、あちこちで原種の木立ダリアが見られます。サトウキビのように切断した茎を植えます。 結構、植えっぱなしで次の年咲きますが、球根を分けるときは中心の茎の所を付けて包丁で切ります。乱暴にすると 芽が出ない球根になります。お買い上げの時もダリアは大きさはどうでも良く、茎の部分が丈夫なものを選びましょう。

《その他》

カラー、グロリオサ、アマリリスなどあります。

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《チューリップ》

秋のいや球根の代表です。ユリ科。十分冬の寒さを経験してから、春、入学式くらいに開花します。 ポットに植え移植もできますが、植え痛みすると花芽が飛んだり、花茎が短くなりますので直植えが基本です。 早く植えると腐れ安く、遅く植えると花茎が極端に短くなったりしますので、10月~11月が植え時です。ユリでもチューリップ でも、春以外にお花屋さんで見ることがありアレー?と思ったことありませんか?(同じように、コスモスやヒマワリが 春や冬にも咲いています??)これはチューリップが春を感じるのに(バーナリといいます)冬の寒さが絶対に必要なのです。 暖かいところや、季節外れに植え付けてもダメなのです。逆にわずかに水分があるところで、冷蔵庫にしばらく入れて ハウスなどで加温するとクリスマスなど真冬でも開花します。冬の寒さを経験した後の日数で開花が決まりますので、 早く植えても遅く植えても花の時期が変わることはありません。(※広くユリ科に成り立つ法則です。要記憶!)

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《ユリ》

チューリップと同じユリ科。オランダを代表するのがチューリップなら、日本を代表するのはユリです。かつて、百合は 日本を代表する輸出品だったのです!そしてカサブランカなどのオリエンタルハイブリッド系は日本の鹿子百合、山百合 などを元に改良された品種なのです。従って、日本の山野に近い、腐葉土の堆積した深い土壌、やや水分多め、やや 少ない日照量・・などを好む百合の品種が多いことが知られています。ユリを植えるときは必ず深く植え、百合特有の 球根の植えから伸びる根が十分生長できるように配慮することが成功の秘訣です。春先にタケノコのようような芽を出す までにも十分な水分が必要です。冬場の乾燥には注意しましょう。発芽後、先端にアブラムシがつきやすくなります。 放置すると花芽が飛んだり、非常に汚い花になります。オルトランなど粒状農薬で予防することを強くお勧めいたします。

《フリージア、アイリス、クロッカス、サフラン》

グラジオラスと同じアヤメ科の球根です。球根は小さいですが、非常に作りやすい花たちです。クロッカス、サフランなどは 早植えや、水栽培ができます。

《ヒヤシンス》

ユリ科です。球根の中にすでに花芽ができています。小さい球根は咲きません。大きく硬いものがよい。 大きいものは水栽培可能です。ヒヤシンスの水栽培は水面を球根の基部から離し、たまに水を替えて酸素に注意してください。

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《水仙》

彼岸花と同じです。あ!ニラと間違えて食中毒がありました。ニラのような葉っぱです。 早咲きの香りの強い系統は野生に近く、放置しても毎年咲きます。チューリップではこうはいきません。大輪系は人工的 な品種改良を受けているので、二年くらいで咲かなくなります。開花後、(葉ではなく)花を切り落とし追肥しておくと、 翌年また良く咲くようになります。

《ラナンキュラス、アネモネ》

球根の形が独特です。しかもカラカラに乾燥しています。温度が高い内に水分を与えると 急激に吸水し、細胞分裂を始めることなく、腐敗します。10月涼しくなって、過剰に水分を与えすぎないようにうえます。 くれぐれも、球根は逆さまに植えないように。裏技参照。

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スペースの都合で総論で失礼します。お客様の質問を大別すると、肥料のやり方と病害虫対策が大半です。

《肥料》

一年に一回開花を見るような花木が大半です。人間にとっては、エネルギー維持に必要な栄養と血肉になる栄養と 二つが必要ですが、植物の場合も全く同じです。前者が窒素分+光合成、後者がリン酸分と単純化できます。体を維持するには ある程度の窒素分が必要ですが、花木類の多くは山野に自生しているように、ほんの少量で良いのです。やり過ぎは 病気の原因となるし、花芽の生長を阻害します。問題となるのは後者です。一年に一回、開花や結実する植物は、それに 必要な肥料は、同じく一年に一度きりだと考えたほうが良いのです。つまり、人間の都合で肥料をやってもよい花は着きません。 これをお礼肥やしといいます。開花や結実が終わり、次の花芽の着くまでに、剪定し肥料をやる時期がまとめてやって来ます。 タイミングを失わないようにします。また、肥料は骨粉などリン酸を多く含んだ緩効性の肥料が良いと思います。

《病害虫》

代表的なものだけです。
①柑橘類、榊、槙、など:どカイガラムシ・すす病はマシン油などが有効で、必ず冬と夏二回予防散布します。
②もみじ、かえで、柑橘類、いちじくなど:テッポウムシ。入り込んだら防除困難。ガットサイドなど早春に塗布
③つつじ、さつき、あざれあ:グンバイムシ。年中葉裏に生息 オルトランなど粒剤の定期的散布が有効
④バラ:梅桃苺なども同様:黒点病、うどんこ病、油かすなど窒素系肥料が原因。EBI剤など予防散布
⑤雨が少ない高温乾燥期:必ずハダニ、アブラムシなど発生するのでニコチル系やオルトランなどの粒剤の予防散布
⑥雨が多い梅雨など:炭疽病など病気が発生するのでダイセン、ダコニール、トップジンMなどで予防散布する。
※もっと良く効く薬品があるのですが、ネット上では詳しく申し上げられません。
※メールやお電話では現物が見れませんので、責任ある詳細なご返答はできかねます。
是非ご来店ください。

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