天候の予測の不可能性について ~ エネルギー保存と背理法

結構時間をかけて考えたアイデアですし、「天候の予測」という農業に関係が深いテーマなので取り上げてみたいと思います。皆様のご意見が聞けたら幸いです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(平成29年秋以降、)台風や日照不足や寒波が原因だといわれる野菜の高騰が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

さて、自然と直に向き合う農業はその年の天候に翻弄されます。
もし天候や災害を正確に予知出来たら一獲千金は間違いなしと確信しているのですが、スーパーコンピューターやAIが進化しても絶対に無理だろうという感じがしています

ここ数年、この「無理だろう」という感覚にとりつかれていたのですが、ある時閃光が前頭葉を貫きました。それはこのぼんやりとした感覚を論理的な命題として証明することができたと思えたからです。ネットや書籍にもこのようなアイデアは書かれていないようなので、全くオリジナルでユニークなものだと秘かに自負しております(笑)。

 

 

さて、本題です。
森羅万象が数学的、論理的に無矛盾だと仮定することにし、少なくとも背理法が成り立つものとしても不自然ではないと思うのでそうします。すると、以下のような証明が可能です。

(仮定)コンピュータあるいはAIが進化し天候や災害を予知可能であるとすれば、

悪天候や災害を避けることにより損失を最小限にできるので、富は蓄積し再投資可能になり、富の好循環が生まれる。一方エネルギーの浪費が防げるので、その消費効率が高まる。結果的に余剰エネルギーが生まれ、現在よりエネルギー収支はプラスとなる※。

予知という「情報」により「エネルギー」(力学的・化学的な文字通りのエネルギーだけではなく、経済学的なエネルギーともいえる「富」も含む)のバランスは少なくとも地球上ではプラスに傾くことになる。そうすると無から有を生じるある種の永久機関ができることになり、明らかに熱力学の第一法則、即ちエネルギー保存の法則に矛盾することになってしまう

矛盾が生じるのは(仮定)が間違っている!

したがって、情報処理能力が進化しても天候や災害の予測可能性は論理学的背理法により否定されてしまうのです。(ただし、個人的には※の部分にやや推論の飛躍がないとも言えないと感じているのですが専門家の指摘をお待ちしております)
量子コンピューターやAIが注目されるようになり人が機械に支配される恐怖が煽られている昨今ですが、上記のような論理的な考察によっても明らかなように、たぶん杞憂に終わるだろうという確信が強くなってきました。

 

アインシュタインは相対性理論を完成させましたが、もし彼が生まれなくとも時代の流れを見ると他の秀才が同様な理論を発見していたことは間違いないというのが定説となっております。しかし、アインシュタインの代役は存在してもモーツァルトという不世出の天才の代役は誰も務めることはできません。

時代は確実に科学的、論理的、理性的に進化しております。
だからこそ、人間である私たちは今後左脳(知識)に束縛されるのではなく右脳(想像力)を優先し、胸を張って生きていかなければならないのではないかと思います。

 

平成30年、年賀状より一部抜粋。