トマトは花がついてから苗を植えなさい!嘘?ホント??

トマトの花は第四葉と同じ方向!

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へたくそな手書きの図ですが、
14日に実施した講演会で発表したトマトの葉っぱの展開を説明する図です。

結論を先に言いましょう!
正常に育苗できた苗ならば、花が咲いていなくても花の咲く方向は本葉第四葉の方向に決まっていますので、若苗を植えるときでも支柱の方向を気にする必要はないのです!

第8番目の位置に花が付き、右回り、+90度、+180度と花の左右に葉っぱが展開し、次は逆回りに90度ちょうど花と反対方向に三枚目の葉っぱが展開します。さらに次は同じ向きに-180度の方向に花が付きますので、花は同じ方向に並びことになります。以下同様に繰り返します。
上の図を双葉から開設すると以下の通りです。

葉を上から見て A-B方向
直角方向にまず第一番葉 C
それから右回りに180度で第二番葉 D
次に右へ90度で第三番葉 B
さらに右へ180度で第四番葉 A
さらに右へ90度で第五葉 D
さらに右へ180度で第六葉 C

反転して
左へ90度で第七葉 B
左へ180度で一番花 A

反転して
右へ90度で第一(8)葉 D
右へ180度で第二(9)葉 C

反転して
左へ90度で第三(10)葉 B
左へ180度で二番花 A

反転して以後同じ繰り返し、

①花は必ずAの方向にしかつかない。

②Aの方向の葉っぱは第四葉だけでそれ以後はA方向に葉はつかない!

③維管束のうち師管(外側)は自分を中心に180度の範囲にしか同化養分を送らないので、花から90度の位置にあるCまたはDの位置つまり果房の上二枚と、下三枚目と二枚目がトマトの肥大に影響を与える。

※果房直下B位置は果房と反対側の維管束系に属するので実の肥大に影響を与えない!・・・・と理論的には説明が付きます。
根からの吸収養分は葉にも分配されますが、実は上方向へ着果し胡瓜のようになり戻りはしません。
だから、果房の下の余分な葉は養分を浪費するだけなので、果房の肥大に必要な最小限の葉を残してすべて掻き取る必要があります。
上述した規則性から果房の左右にある下二枚の葉だけを残すのが有効です。

カルシウム分は蒸散による導管の移動しかしませんので、果房と反対方向の葉を除去することはカルシウムの無駄な分配を抑えることになるので、石灰欠乏症予防にも効果があるといわれています。

もし、この規則性が破れているときはその異常を起こすべきストレスが、現在あるいは過去に受けていると考えられます。