スーパーアップ スーパーアップ

日本一早いスーパー超極早生玉葱 「大変良くできたので、今年もぜひ!
連日、西日本のお客様から吉報が届いています!

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他の葉根菜はともかく、早生系の玉葱は発芽~10月が大変だったのですけど、その後の天候に恵まれたため非常に出来が良いようです。特に、スーパーアップは低温時の肥大がすばらしいので例年ですと早くても2月からの収穫が普通だったのが、「1月から収穫ができました」。「2月には収穫が終わりそうです」。といった報告をたくさん受けております。
新ためて復習をします。(ご存じの方は読み飛ばして下さい)
中晩生系の貯蔵系品種と極早生系の玉葱の品種の違いはその成長曲線にあります。

◆中晩生系はどんなに早く種まきをしても低温期は休眠します。従って早蒔きしても早どりには全く繋がりません。それどころか、越冬時の苗齢が進むので必ずトウ立ちしてしまい失敗に繋がります。理論的に早蒔きは不可能なのです。 苗例が進みすぎた場合に苗の先端を切って定植するとトウ立ちが抑制できるのは人為的に苗齢を若返らせる効果があるからです。しかし、早生系では逆効果になる場合がありますのでオススメしません。
◆一方、早生系は全く違います。休眠がないので年内にある程度肥大させるとその流れで冬期も肥大し続け、結果的に早く収穫できるという理屈になっております。

 

早生だろうが晩生だろうが、玉葱に違いはないので、ある苗齢で、一定の低温に晒されると必ず花芽は分化します。ただ早生系の場合はトウ立ちするより早く根が肥大すればトウ立ちが問題となることはありません。早生系は貯蔵ではなく、青切り出荷が主なので収穫適期後にトウ立ちしても全く問題ないのです。
従って、早生系はいかに早く苗を作り上げ、いかに年内に肥大させるかに栽培のポイントを置く必要があるといえます。

 

問題は早蒔きをする場合、8月の残暑の厳しい時期になってしまうということです。いかに地温を低下させるか。いかに発芽初期までを乾燥させないようにするか。つまり高温期の育苗をどのように工夫するかにかかっています。 あと、高温期でも発芽しやすい品種の選択もポイントですね。

 

次に、畑の立地条件です。長崎県でも北部や山間部は8月下旬~9月上旬の播種は無理です。実際に1~2月収穫の作型で実績があるのは、今のところ、長崎県中~南部。熊本(天草など)、佐賀の暖地部です。年内にある程度の積算温度と、日照量が確保できない場合は、年内の生育不良が春先のトウ立ちを誘発します。この場合はメーカー推奨のセオリー通りの作型9月上旬蒔き、10月中下旬定植、2月下旬~3月どりという作型が安全です。この時の9月の5日蒔くか、10日に蒔くかといった判断は、栽培地の気候条件やその年の温暖に左右されますので他の超極早生の品種を見て同等の播種期を採られた方が安全です。

 

早生系で問題となる分球はトウ立ちとは原因が少々異なります。グリーンプラントバーナリーに支配されるトウ立ちは苗齢と低温が原因ですが、分球はストレスが原因で起こるようです。活着不良、肥料切れ、乾燥、肥大不足など順調な生育が阻害されたときに発生しやすいと思います。従って、晩生系で行われる苗を切断して植えたり時間をおいて定植したりするトウ立ち抑制には効果のある手法も逆効果となる場合があるので注意が必要です。
早生系は、生育停滞をすることなく、年内にグングン肥大させることこそ成功の秘訣ではないかと考えています。

 

◆上記のような早生系玉葱の特性を考えると
「スーパーアップ」は他の品種に比べ以下の点で優れているようです。

①まずは圧倒的に低温肥大性が良く、良く揃い、かつ分球が少ない。
②結果的に収量が抜群に上がる。3月まで置くと500g近い大きさにまで肥大したのと報告もあります。
③工夫すれば高温期の発芽にも耐える
④低温に鈍感でトウ立ちが遅い。

 

※8月下旬~9月上旬の播種で1~2月どりは ①暖地であること。②年内の気候が平年並みの積算温度と積算日照に恵まれていることが、成功の必要条件です。この作型で栽培される場合は必ず自己責任でお願いいたします。 あくまでも9月上中旬蒔き3月上旬どりが本来の作型です。

※3/20、上記の表現に付き育種元のアカヲ種苗様の方からご指摘がありましたので詳しくはこちらをごらんください。

 

◆育種元のアカヲ種苗の専務とお話ししましたが、採種母本の作付けはやや増えているものの、降雪の被害があったこと。これからの気候が不安定でまだ何とも言えないが昨年並み以下くらいの種は採れそうだ??とのご返事でした。
3月下旬頃まで、早期予約を受け付けておりますので、「立春のかほり」を含めご希望の方はご連絡下さい。その際下記のことをお願い申し上げます。

 

①他の早生系品種が外国産なのに対し、当店がオススメする「スーパーアップ」や「立春のかほり」は純国産です。熟練した日本の老採種農家が、梅雨のある環境のなか一所懸命採種なさっております。今後の天候の推移如何によっては減収となる場合もありますのでその折は按分出荷となることをあらかじめご了解下さい。このような事例は過去何度も超極早生系玉葱では経験しておりますのでくれぐれもよろしくお願い申し上げます。

 

②①の場合でも一律に按分はいたしません。例年お買い上げのお客様をまず第一、次に早期にご予約いただいたお客様を第二に優先させていただきます。この点もご了解下さい。

③すでに、昨年度のお客様の半数からは昨年度以上のご予約を頂いております関係で、3月末までを早期予約といたします。お早めのご予約をお願い申し上げます。

④主力は2dl缶です。小袋は余裕があるときだけに当店で小分けしますが、早期予約だけは対応したいと存じますのでお早めにご予約下さい。

 
スーパーアップの品種の特長について

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