スーパーアップ できました！
木下さん、今年もありがとうございます！
スーパーアップ玉葱の勇姿をご紹介します
平均300ｇ、ちょうど良いくらいの大きさのを送っていただきましたが、
1月から収穫しだしたロットはすでに500ｇ以上になっているそうです！
長崎県諫早市の木下様、ありがとうございます。
昨年、一昨年に続き三年連続。良くできたから食べてみて！と、わざわざ宅急便で送っていただきました。種子を購入していただいた上、収穫物まで頂戴するとは種屋冥利に尽きます。心より感謝申し上げます。
今回は携帯で詳しくお話しすることができました。そのポイントをかいつまんで書いてみます。
①メーカー推奨作型をまったく無視した超極早生の作型にも適合
①メーカー想定以上の早生性を発揮できるスーパー超極早生の作型に注目が！！
※以下スーパーアップの育種元のアカヲ種苗(株)の専務様自らから、コメントを頂きましたので3/20に修正いたしました。スーパーアップは私の想像以上の潜在能力を持っているものすごい品種みたいですね！！
育種元のアカヲ種苗さんのお話では、9月上旬頃の播種、10月下旬定植、3月上中旬どりが、早どりの限界であるとのことです。秀品を安定的に生産できる早蒔きの適期であるとのことです
一方、長崎県中～南部の暖かい地域では8月下旬の播種、10月上中旬定植、1月～2月どりが一般的に行われているようです。木下様のお話では、今年は例年になく早く太り、1月上旬より順次出荷できて、2月下旬の今、ほぼ収穫を終えたとのことでした。
まさに、セオリー無視の作型です。従来の極早生の概念を超越した作型です。木下様によると、分球、トウ立ちはほとんどないとのこと。ちょっと遅れると300ｇをオーバーする大玉になるそうです。早く収穫しなければならないほど年明けの肥大が良いとのお話でした。もちろん、今年もスーパーアップで！！とのお気持ちのようです。スーパーアップの潜在能力や恐ろし・・・！を実感しております。
ただし、長崎南部の冬場の積算温度が高いという特殊性もあるので、まったく同じ作型が他の産地でも成り立つ保証はまったくありませんのでくれぐれもご注意下さい。
②長崎、佐賀、熊本で、スーパーアップの早出しが盛んになりつつある
北海道産の玉葱が市場にどーんと出回ってからでは、物量で劣る他の産地は如何ともしがたく、営利用では早生の作型が年々増えているのが実情のようです。その中でも早生性、肥大性、収量性、分球がないなどの高品質性、などで他の品種を凌駕しているとの評価が一般的で、年々、スーパーアップの作付けが増えてきているように感じます。
アカヲ種苗の専務さんによると、「あんり増えすぎるても困るんです！ 採種する熟練農家が少なくなっていることや、天候の予測が難しいのでなかなか安定生産に繋がらない！」ということのようです。
③木下さんの工夫
玉葱の早蒔きの難しさは育苗にあります。遮光シートを作って地温を下げ雨のたたき付けを防ぎ、こまめな灌水で育苗前半に乾燥させないようにすることがポイントです。
同じ定植時期でも、白マルチ、黒マルチ、露地と、この順番に促成できます。逆に畑を使い分けることにより同じ日に定植しても収穫時期をずらせることになります。
白マルチ定植の効果は抜群で露地より半月～1月以上確実に早どりできるようです。しかし除草剤を使わないととても悲惨なことになるとのお話です。一般的にはオーソドックスな黒マルチ栽培がオススメです。
スーパーアップをアップしてみました（大笑）
最初はやや扁平ですが、肥大とともに中甲高になってきます
皆様のご参考になればということで、木下様のご了解をとった上で書きいてみました。
スーパーアップにつきましては過去何度も取り上げました。よろしかったら以下のリンクもぜひご覧になってみて下さい。