タキイ育成 ヘルシエ(丸オクラ)

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丸オクラ ヘルシエ

(11131280)
ヘルシエおくら 小袋(6ml約70粒)
¥429
ヘルシエおくら 1000粒
入荷待ち
¥3,740
ヘルシエおくら 約500粒
廃盤
¥2,057

品種登録出願中 「TOK115」

【店長より】

※現代農業に紹介記事を書いたときサラリと触れていたのですが、この品種は非常に草勢が強いです。肥料が多すぎたり、株間が広すぎたり、いろいろの原因がありますが、栄養生長に傾きすぎると開花や着果が抑制される傾向にあります。従って、本種は普通のオクラの品種とは異なり、元肥を0もしくは可能な限り抑え気味にして追肥でコントロールすることがポイントです。(2020/1/25)

※1000粒はタキイより別便直送手配となりますので、メールにてお問い合わせください。
段違いのねばとろ感!パステルグリーンのやわらか丸莢!
新感覚オクラの誕生ですね。ただ草勢が強いのでタキイさんによると1株2本仕立てを推奨しています。お店ではなかなか入手できないオクラなので家庭菜園には特におすすめですね。一方、濃緑系と正反対の淡い色が受け入れられるかどうか!?今後直売所出荷には好みの分かれるところです。市場評価の推移を注意深く見守りたいところです。

◆栽植密度の考察

タキイさんのマニュアルには株間10〜15cmとなっています。栽植密度は15000/10a程度となっております。通常は20〜30cmでしょうから密度は8000/10a位と計算できますので、明らかに密植です。この点をタキイさんのブリーダーに確認したところ誤植ではないとのこと。つまり草勢が強いので営利栽培ではそのくらい密植してやらないと果実の肥大速度が速すぎて収穫が遅れ気味になり品質を保てないからだそうです(密植で草勢が抑えられるとともに果実の老化が防げるから!)。ただし、家庭菜園など面積が少ない場合は草勢が強くても管理できるので広めの株間でもOKだろうと思われます。単位を省いて15000/10aとしてあるのは、二本立ちにする場合は30000株/10aとなるということを意味します。一穴二粒では完璧な2本立ちは無理でしょうから、もう少し種が必要になります。この辺の計算はタキイさんと何度もやり取りして確認済みです。十分ご留意くださいませ。草勢が強いと書きましたが、エメラルドほどではないですが節間もやや長めとなります。密植と同時に風当たり等圃場の選択にもご留意くださいませ。

◆良好な発芽のための工夫

オクラはとかく硬実化しやすく、含水率によってはなかなか発芽しない場合があり、傷をつけるなどの催芽処理が必要になります。これは内緒話ですが、ヘルシエに関しては細いレーザービームにより一個一個小さい傷をつけているそうです。皮が厚く硬くなった場合でも発芽しやすくするためです。オクラの場合、店長としては時間があれば爪切りなどで傷をつける催芽処理を進めていますが、ヘルシエの場合は無用です。企業秘密に属することかもしれません。タキイさんに内々に聞いた話なので直接タキイさんにお問い合わせなさることはくれぐれもお控えくださいませ。(店長

 

【特長】
●粘りの強さが段違い オクラ特有の粘りがとくに強く、従来のオクラなどに比べ、水溶性ペクチン(食物繊維)の含有量が多い。かめばかむほどもちもちとした粘りが増す。

●やわらかい肉質 形状は肉厚の丸莢で、肉質はとくにやわらかで食味がよい。15cm程度までとり遅れても、硬くなりにくく販売に有利。

●見ばえのよい莢形状 太みのある真っすぐな莢に仕上がるので、陳列時の見ばえがよい。草勢低下による莢の曲がりや、イボ果の発生が少なく、秀品率が高い。

●生育旺盛な露地向き品種 草勢と吸肥力が強い、高性の主枝どりタイプ。露地栽培で能力を発揮する。

【栽培の要点】
●圃場選定と肥培管理 草勢旺盛な品種のため、水はけのよい畑土が適する。水田土等では高畝にし排水性を高めること。
元肥は緩効性肥料を用い、チッソ成分量を通常オクラの2割程度(3kg/10a)が目安。肥沃地や残肥がある場合は、元肥を省いて追肥主体とした方が樹ぼけしにくい。

●草勢の判断とコントロール 開花位置が成長点から5葉以上離れているような状態は、草勢が強いので開花節まで摘葉する。草勢が極端に強い場合はリンカリ系葉面散布を定期的に施し、成りぐせをつける。
順調に生育した場合には、追肥の開始時期は3莢収穫したころから行う。

●均一な栽培のための栽植密度 本種は葉が大きいため、密植すると株の生育に勝ち負けが起こりやすい。1穴に2株立ちとして株間は10〜15cm、栽植密度は1万5,000株×2/10aが目安。

●収穫適期 食味、食感が最もすぐれる収穫適期は、莢長12cm程度が目安。
花殻が落ちにくいため、若莢に残っている花殻は収穫時に除去する。

 

※営利販売上、どうしても形状が五角でなければダメということでしたら、五角オクラで硬くなりにくいF1のテリーヌがおすすめです。

 

※オクラについてはこちら  栽培説明書はこちらをご覧ください。