今年は5月が二回あった変な年!?

5月と閏5月、陰暦によりますと今年は5月が二回ありました。

 

道理で・・・梅雨というのに五月晴れみたいな日が続く変な気候だったわけです。太陽暦と太陰暦の差を埋めるために閏月が入ることがよくありますが、12月が二回あった年はとても寒かったような記憶があります。 以前も書きましたが九州の人は暖かいから「暦」に鈍感だと東北の方から指摘されたことがあります。夏が短い北国は稲作を中心とする農業と天候の関係に敏感にならざるをえないからなのでしょう。

 

さて、「旱年に不作なし・・・」何度となくこのブログに書いてきましたが、預言的中でした。直売所にはキュウリがあふれ、南瓜が大豊作でなかなか売れないそうです。泣く泣く値段を下げなければ・・というお話を最近は毎日のように耳にします。

7月も半ば、あとわずかで梅雨も明けるのでしょう。

今度は「天気が続けば虫がわく、(雨が続けば病気になる)」です!

ナスやキュウリのような大きい葉っぱには特に虫が発生しやすくなります。とくに、ハダニ、スリップス、アブラムシ、にご注意を。

家庭菜園では夕方、葉に水を散水すると予防効果が上がります。また雨が少なくなると昆虫たちの交尾が盛んになります。ヨトウガやコナガなどの親を頻繁に目にするようでしたらそれから一週間後くらいに卵が割れて子供たちが一斉にど~ッとわいてきます。この交尾の一週間後くらいのタイミングが薬剤防除適期なので覚えておくとよいですよ。

 

年を取ると、時間が早く進みます。7月初旬に更新しなければと思っていたホームページの衣替えが本日やっと終わりました。果菜類中心の夏野菜から、葉根菜が中心の冬野菜へと変わります。

 


長日⇒短日への変化が開花結実に影響を与える野菜などは7月下旬ころより8月上旬くらいが種まきの適期です。そしてその適期幅は非常に狭いので注意が必要です。

 

大豆、小豆は7月いっぱい(九州で)が播種限界です。

●7月下旬から8月に秋咲のコスモスを種まきすればあまり背が伸びずにきれいに咲いてくれます。

●4~5月に作付けしたキュウリが7月いっぱいで上がるはずです。支柱がもったいないのでその後には、「つるありのインゲン」を種まきしましょう。耕起したり、肥料をやったりする必要はありません。不足分は追肥でOK!超簡単です。つるなしインゲンしか作ったことがない方は、つるありいんげんの美味しさにイチコロになること請け合いです!(つるなし種は一般にマズイ!というのが私の信念です(笑))

●つるなしインゲンだったら、8月いっぱいは種まきできます。8月中旬頃からは、ご来店のお客様には少量ですが「つるなしインゲン」のサービスセールを静かに(笑)開催します。

●4カ月野菜の人参は今から約1.5カ月が種まきの適期です。しかし人参の発芽は種まき後の8日間の水分が勝負です。整地を済ませ十分な降雨を待って種まきするのが確実です。そして必ず播種後の鎮圧と水分の蒸発をふせぐ工夫を行います

●3カ月野菜のキャベツやブロッコリーやカリフラワーは今からほぼ2カ月が年内どりの適期です。夕方の灌水は絶対にダメ、苗がヒョロヒョロに徒長してしまいます。水管理で差が付きますよ!

●2カ月野菜の白菜や大根などはあと1カ月以上先から播種が始まります。今は準備段階です。

●2カ月未満の軟弱野菜は暖地では9月以降が作りやすいので、これも今は準備段階です。

●レタスとほうれん草は基本的に25℃以上は嫌いです。30度になると耐えられないはずです。夏の盛りが過ぎるのを待ちましょう。

 

今日はWEB更新のお知らせだけを書こうと思っていたのですが、例によって長くなってしまいました(笑)。